[温泉]元旅行会社社員の徒然日記[旅行]

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(妄想)四国八十八箇所巡拝 その3 ~1番から17番まで~

このシリーズを始めてお読みになる方で・・・

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5月某日(水)

 

現在地:ハイパーイン徳島両国橋

 

朝食後、8時に出発します。坂東駅の方へ走り、四国三郎の異名を持つ吉野川を越えて霊山寺を目指します。

 

現在地:霊山寺

 

ハイパーイン徳島両国橋から40分で霊山寺に到着です。時刻は8時40分です。

霊山寺独自のウェブサイトは無いようです。四国八十八ヶ所霊場会などという団体のウェブサイトならありますが、この団体の贋物ぶりは目に余ります。お砂踏みというふざけたことを思いつく生粋の拝金主義団体です。行(ぎょう)は集金活動ではありません。

霊場のご本尊様の写し仏をお祀りし、持ち帰った八十八ヶ所霊場のお砂を踏みながら礼拝することで、お四国を巡ったことと同じ功徳をいただけると考えられてきました。

と抜かす生臭坊主集団の戯言を真に受けてはいけません。貸会議室ほどのスペースに砂を撒き、掛軸の仏に頭を下げるだけで遍路と同じ功徳を得られるなど、春夏秋冬どんなときも自分の足で歩き続ける遍路への冒瀆です。

また、

1200年以上の歴史がある四国八十八ヶ所霊場巡りですが

と大噓をぶち込むあたり、もう手の施しようがありません。そもそもこの団体は昭和33年頃に組織されたとあります。1200年という数字に根拠らしい根拠はありません。空海の誕生(誕生時の名が違うことは承知しています)は774年、四国を改めて巡ったとされるのが42歳の時=816年だからなのでしょうが、空海高野山を開いたのも816年です。それに臨済宗曹洞宗時宗といった鎌倉仏教の宗派があるのも疑問です。せめて多く見積もっても700から800年ほどといったところでしょう。

というわけで、四国八十八ヶ所霊場会という団体にびた一文たりともやりたくない=宣伝したくないので各札所のウェブサイトは貼りません。

 

・・・またお気持ち表明が長くなってしまいました。

霊山寺には駐車場があります。10分ほど滞在して2番極楽寺へ向かいます。え?般若心経は唱えないのかって?学校で3年以上唱えても今、諳んじることのできる部分はここだけです。

羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶
般若心経

※般若心経の最後の部分です。ふりがなに伸ばし棒はありませんが、

「ぎゃーてい、ぎゃーてい、はーらーぎゃーてい、はらそうぎゃーてい、ぼーじ(ぢ)ーそわかー、はんにゃーしんぎょうー・・・」

と唱えます。

それとよく「舎利子(しゃりし)」という文字列が出てくるのを思い出しました。とはいえ信心は無いので唱えません。

次の極楽寺へは1kmほどで着きます。ここまで近いとありがたみはありません。お遍路さんもそうなのでしょうか。

霊山寺を8時50分に出発します。次は2番極楽寺です。

 

現在地:極楽寺

 

霊山寺から2分で極楽寺に到着です。時刻は8時52分です。ここも駐車場がありますね。本堂まで近くて助かります。長命杉という杉の木があるそうです。由緒書きにこのようなことが書いてあるそうです。

伝承によると、弘法大師が当寺で21日間の修法を終えられたのち、この木を自ら植えられて、行く末永くこの寺を守護するように祈願をこめられたという。そしてこの木の肌に触れると、その逞しい生命力の感応によって長命を保ち、天寿を全うすることができるという信仰が永く伝えられ、長命杉の名が生まれたのである。

伝承というか作り話ですよね。そもそも「修法」した当時、空海=弘法大師ではないのです。空海の死後、921年に醍醐天皇より贈られているのですから。死んでいるのだから関係ないという論は通用しません。伝承なら語り継がれているはずで、「修法」した当時から語り継がれているのなら、弘法大師はありえないのです。

伝承抜きにしても長命杉は見てみたいですね。都会に住んでいると大木はなかなか見ないものですから。(※桜の木が50年ほどで切り倒される地域です)

極楽寺を9時ちょうどに出発します。次は3番金泉寺です。

 

現在地:金泉寺

 

高松自動車道板野ICの先で細い道に入り、極楽寺から7分で金泉寺に到着です。時刻は9時7分です。この寺は行基が開基した寺で、空海が掘ったとされる井戸があるそうです。飲めるのなら飲んでみたいですね。飲めない旨の掲示があっても汚くないなら飲みますが。

金泉寺を9時15分に出発します。次は4番大日寺です。

 

現在地:大日寺

 

金泉寺から10分で大日寺に到着です。時刻は9時25分です。この寺は独自のウェブサイトを持っており、八十八ヶ所巡礼のすすめというページに(歩き)遍路のことしか書いていません。(四国八十八ヶ所霊場会より)誠実な寺です。PDFファイルに様々まとめてあります。(服装や持ち物は斜め読み推奨)

四国八十八ヶ所霊場会は各札所の住職の寄り合いなので、正直言って62番宝寿寺以外の全ての札所が誠実ではないという見方もできますが・・・。

(※62番宝寿寺四国八十八ヶ所霊場会に加入していません。そのため、様々な嫌がらせや訴訟を起こされるなどしています。訴訟の結果ですが・・・四国八十八ヶ所霊場会は全面敗訴しました。)

大日寺を9時35分に出発します。次は5番地蔵寺です。

 

現在地:地蔵寺

 

大日寺から3分で地蔵寺に到着です。時刻は9時38分です。県道12号線を通るルートを選択した場合、金泉寺から大日寺の間にあります。順打ちをしている場合、金泉寺の次に地蔵寺を参拝しても構いません。3番→5番→4番という巡り方になりますが、逆打ちにはなりません。逆打ちしている時に4番→5番→3番と巡っても、順打ちにはならないのと同じです。あくまでも時計回りか反時計回りかです。番号は目安です。

地蔵寺を9時48分に出発します。次は6番安楽寺です。

 

現在地:安楽寺

 

地蔵寺から10分で安楽寺に到着です。時刻は9時58分です。温泉山安楽寺と呼ばれ、宿坊もあって泊まるお遍路さんも多いようです。温泉があるとは珍しいですね。遍路宿らしく、朝食は6時半からで朝風呂なしという宿坊です。

駐車場がやや離れていますが、近接といえるレベルです。安楽寺を10時10分に出発します。次は7番十楽寺です。

 

現在地:十楽寺

 

安楽寺から3分で十楽寺に到着です。時刻は10時13分です。各所で言われている通り、この寺は阿漕な寺です。2021年8月現在も納経時間を短縮しています。安楽寺の宿坊に泊まったお遍路さんは、翌朝十楽寺に行っても納経できないことになります。

午前中に納経に来られた方は、返信用レターパックに納経帳を入れて下記に送りください 

とふざけたことを書いています。私は納経をしませんが、納経命の方にとって納経帳を引き剥がされることがどれだけ辛いものであるか、十楽寺の阿漕な似非坊主は分かっていません。十楽寺は「6番安楽寺の宿坊に泊まらずに7番十楽寺まで歩いて泊まってくれ(境内にホテルがあります)」とでも考えているのでしょうか。どうしようもない阿漕な寺です。

十楽寺の坊主は納経時間を短縮することがどう”対策”になるのか答えられるのでしょうか。人々の心の内までは分からないにしても、どのような背景があっても受け入れてきた(ハンセン病患者など)遍路に対してあるまじき姿勢です。

このような阿漕な寺はさっさと離れるのが吉です。十楽寺を10時18分、5分で後にします。次は8番熊谷寺です。

 

現在地:熊谷寺

 

十楽寺から7分で熊谷寺に到着です。時刻は10時25分です。今までの寺がどうかは知りませんが、ここの駐車場は志納金制らしいです。駐車場が借りた土地ならまだしも、寺の土地なら払う義理はありません。スタンプラリー遍路によって納経代で潤っていますし、阿漕な商売の手助けをする理由もありません。

規模が小さいので早く見終わります。5分もあれば十分でしょう。熊谷寺を10時30分に出発します。次は9番法輪寺です。

 

現在地:法輪寺

 

熊谷寺から5分で法輪寺に到着です。時刻は10時35分です。草鞋が奉納されている珍しい寺です。四国八十八ヶ所霊場会の法輪寺を紹介したページには

むかし、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝にきたとき、参道の真ん中あたりで足が軽くなり、松葉杖なしでも歩けるように完治したという伝えがあり、本堂にはたくさんの草鞋が奉納されている。 

とありますが・・・

 むかし、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝にきたとき、参道の真ん中あたりで足が軽くなり、松葉杖なしでも歩けるように完治した

・・・・・・。

にわかに信じがたいですね。私は幼い頃に畳の上で滑って捻挫した時には、しばらく歩けませんでした。それより症状が重い松葉杖を使用する人が完治とは・・・松葉杖は小道具かと思ってしまいます。

このような伝説の類はお笑いの一環として見てやるのが一番です。

法輪寺を10時45分に出発します。次は10番切幡寺です。

 

現在地:切幡寺

 

法輪寺から10分で切幡寺に到着です。時刻は10時55分です。ここは330段の石段を登らなくてはいけません。どうやら上の方まで車で行けるようですが、車で移動という誤魔化し巡りをやっている手前、ここくらいは歩きたいものです。

抜け殻になっている可能性も考えて45分の時間を取りましょう。私は移動している間に500mLのペットボトルを半分飲めば飲んだ方になります(もともと水分補給量が少ないのです)が、多分ここで飲み干してしまうでしょう。

切幡寺を11時40分に出発します。次は11番藤井寺です。

 

現在地:藤井寺

 

切幡寺から25分で藤井寺に到着です。時刻は12時5分です。藤井寺といえば藤井寺市が真っ先に思いつきますが、もちろん関係はありません。

ここの駐車場は有料です。仕方ないので300円を払います。GoogleMAPに投稿された写真を見ると90分300円のようです。しかし、四国八十八ヶ所霊場会の藤井寺を紹介したページには

参拝時間:300円/1日 500円 

とあります。「参拝時間:300円」という書き方なら「1日:500円」でないとおかしいのはさておき、参拝時間は人によりけりです。この書き方は不誠実です。「私は参拝に1日かかります」という人がいたらどうするのでしょうか。1日はどういう定義なのかなど、突っ込みどころはありますが長居はしないので気にしないことにします。有人の駐車場のようですから、あまり早くに帰ってきても・・・と思いますが気にしたらキリがありません。トイレを済ませて藤井寺を12時20分に出発します。次は12番焼山寺です。

 

現在地:焼山寺

 

遍路ころがしと呼ばれる焼山寺への行き方は複数ありますが、知らない土地での運転ですからなるべく狭隘路は避けたいところです。迷った末に遠回りですが県道20、21号線経由で行くことにしました。藤井寺から1時間で焼山寺に到着です。時刻は13時20分です。

昼を回っていますが昼食は取りません。車で回っているだけですし、昼食を取る暇があるなら先を進みたいのです。

ここも駐車場は有料です。仕方ないので300円を払います。さらに駐車場から焼山寺まで1kmとのことです。参拝時間も含めて30分、いや余裕を持って35分としておきましょう。駐車場と寺の隣接に慣れて心が折れているかもしれませんからね。普段、歩くことは厭わないのですが、想定外の歩きが発生すると途端に足取りが重くなるのです。

焼山寺を13時55分に出発します。次は13番大日寺です。当然ながら4番大日寺とは別物です。

 

現在地:大日寺

 

徳島市に戻ってきました。焼山寺から40分で大日寺に到着です。時刻は14時35分です。ここの駐車場は無料かつ、寺の近くにあります。ここの住職は韓国人だそうです。外国人の住職とは珍しいですね。四国八十八箇所唯一の外国人住職とのことで、写真が正しければ女性、尼僧です。大日寺先代住職と結婚し、その後に得度されたそうです。

このページには面白いことが書いてあります。

先代住職の語った言葉、

仏縁で生まれた人は

生まれ変わっても遍路になる

ということは仏縁で生まれなかった人は、生まれ変わっても遍路ではないということです。遍路は仏教徒以外(それも真言宗派)やる意味のない宗教行為(行(ぎょう))ですから、至極当然のことです。スタンプラリー遍路などを許容する四国八十八ヶ所霊場会とは一線を画します。それでも金の力には抗えずに異宗教信者にも朱印を授けるのでしょうが・・・。

せっかくなので大日寺の向かいにある一宮神社も見ていきましょう。大日寺を15時ちょうどに出発します。次は14番常楽寺です。

 

現在地:常楽寺

 

大日寺から7分で常楽寺に到着です。時刻は15時7分です。大体の寺は17時までであり、私としても遅くまで巡りたくはないことから、そろそろ今日のゴールを決めなくてはなりません。17番までは近くに固まっていますから、今日中に巡っておきたいですね。

常楽寺を15時15分に出発します。次は15番國分寺です。

 

現在地:國分寺

 

常楽寺から4分で國分寺に到着です。時刻は15時19分です。かなりの狭隘路ですが山門のすぐ近くまで車で行けます。マイクロバス以上は近隣の有料駐車場を利用するようです。

國分寺を15時25分に出発します。次は16番観音寺です。

 

現在地:観音寺

 

國分寺から5分で観音寺に到着です。時刻は15時30分です。

「かんのん」か「かんおん」か・・・読み方が揺れる地名の一つですよね。静岡県の観音温泉、神奈川県の観音崎は「かんのん」、16番観音寺、観音寺市は「かんおん」と読みます。ちなみに、観音寺の住所である「徳島県徳島市国府町観音寺49」の観音寺は「かんのん」と読むそうです。

寺の前の駐車場が満車でもすぐ近くに広い駐車場を用意しています。これはありがたいですね。

観音寺を15時40分に出発します。次は17番井戸寺です。

 

現在地:井戸寺

 

観音寺から8分で井戸寺に到着です。時刻は15時48分です。井戸寺という名の通り、空海が掘ったという井戸が有名です。この井戸を覗いて自分の姿がうつらなかったら、3年以内の厄災に注意する・・・とありますが、私は元から注意してくれと思う不信心者です。自分の姿がうつったからといって「赤信号で幹線道路を渡っても大丈夫」と無敵の阿呆が出現しては困ります。

(※厄災ではないとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、この手の者は「自分の姿がうつったのに事故にあった。厄災(=不幸なこと)に遭った」と言って憚らない可能性があります。厄災というのが適切と考えます)

井戸で遊ぶことも考えて井戸寺を16時ちょうどに出発します。次は18番恩山寺です。

ここで今日の予定は終了です。明日(5月某日(木))は18番恩山寺から巡拝を再開します。

 

今日の宿はどうしましょうか・・・ハイパーイン徳島両国橋に連泊でも良いですが、別の宿も試してみたいです。

ということでスーパーホテル徳島・小松島天然温泉にしましょう。

 

現在地:スーパーホテル徳島・小松島天然温泉

 

井戸寺から40分でスーパーホテル徳島・小松島天然温泉に到着です。時刻は、16時40分です。

チェーン展開のホテルなので大きく外れることはないでしょう。大浴場は加温、循環ですが、足を伸ばして入れるだけありがたいです。私は硫黄が入っていない湯の花を持っていくので、後ほど部屋の風呂(ユニットバスですが)に入れて浸かることにします。(※硫黄は設備を傷めることがありますので、硫黄が入っていないものを選びましょう)

また、スーパーホテル徳島・小松島天然温泉の隣にスーパーキョーエイ小松島店があります。夕食の調達にも困らない素晴らしい立地です。ホームセンターや衣料品店靴屋まで道路の向かいにありますので、もし服や靴にトラブルがあっても安心です。

※私は北海道でしゃがんだ瞬間、1着しか持っていないズボンを破いたことがあります。私のすべらない話の1つです。

 

今回は以上です。

先述の通り、次回は18番恩山寺から巡拝を再開します。