[温泉]元旅行会社社員の徒然日記[旅行]

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(妄想)四国八十八箇所巡拝 その4 ~18番から23番まで~

前回から本格的な巡拝が始まりました。

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5月某日(木)

 

現在地:スーパーホテル徳島・小松島天然温泉

 

スーパーホテルは無料の朝食が付いています。無料というより朝食込みの値段で素泊まりとして提供している、といった方が正しいですね。朝から好きなだけ食べられるのはありがたいです。満足に食べたら出発です。

スーパーホテル徳島・小松島天然温泉を8時に出発します。次は18番恩山寺です。

 

現在地:恩山寺

 

スーパーホテル徳島・小松島天然温泉から12分で恩山寺に到着です。時刻は8時12分です。

街中にある寺もいいですが、街外れの小高い丘にある寺もいいものです。前の17番井戸寺からはかなり離れていますが、小松島市に宿をとれば丁度いい具合でしょうか。

恩山寺を8時22分に出発します。次は19番立江寺です。

 

現在地:立江寺

 

恩山寺から10分で立江寺に到着です。時刻は8時32分です。

ここの駐車場は有料です。ご丁寧にバー付きの精算機まであります。寺の近くにどう見ても民家の駐車場にしか見えないところに「立江寺有料駐車場」と看板が出ていますが、地元の方のご厚意でしょうか。

立江寺は大きな水子地蔵があることで有名です。水子とは、死産流産人工中絶した胎児(最近は言わないようですが、生まれて間もなく亡くなった赤子も)のことを言います。我が子を失った悲しみを水子地蔵は癒してくれるのでしょうか。立江寺だけではなく、水子供養を行っている寺はあちらこちらにあります。

悲しみに付け込んで供養料として金を取るとは阿漕な・・・とも思えますが、行き場のない悲しみが癒えるのならありなのかもしれません。もちろん「水子供養10000円、5000円、3000円」のように大々的に供養料を宣伝し、供養料が高い方が供養の効果があると言わんばかりの阿漕な寺は別です。

立江寺を8時45分に出発します。次は20番鶴林寺です。

 

現在地:鶴林寺

 

立江寺から40分で鶴林寺に到着です。時刻は9時25分です。

GoogleMAPによれば27分らしいのですが、鶴林寺手前の狭隘路含めて平均速度40km/hで走らないと辿り着けません。ここだけではないですが、実際の距離と道路状況を見て所要時間を決めています。

ここの駐車場は志納金制です。鶴林寺には徳島県唯一の三重塔があります。塔ができた時の儀式用具、設計図も残っているそうです。また、遍路道には丁石があり、1丁=109mごとに建っています。本堂付近の丁石には室町時代元号が記されています。

鶴林寺を9時40分に出発します。次は21番太龍寺です。

 

現在地:太龍寺(正確には道の駅鷲の里

 

太龍寺にどうやって行くかは悩みどころです。 ロープウェーに乗る手もあります。

四国八十八ヶ所霊場会の太龍寺を紹介するページにこうあります。

四国巡礼者にとって、屈指の難所であったこの山岳寺院にロープウエーが開通したのは平成4年である。徒歩では、中腹の駐車場から坂道を登るのに30分も要していた。 

ちょっと何を言っているか分かりません。もう一度見てみます。

四国巡礼者にとって、屈指の難所であったこの山岳寺院にロープウエーが開通したのは平成4年である。徒歩では、中腹の駐車場から坂道を登るのに30分も要していた。 

巡礼者=遍路=渡し船以外の交通機関を利用しない者、ですからロープウェーが開通したかどうかは問題にはなりません。問題になるのは巡拝者、札所巡り、スタンプラリー遍路と呼ばれている者だけです。さらに、巡礼者(=遍路)が中腹の駐車場から歩くとされているのも、冒瀆以外の何物でもありません。

結局・・・知らない土地での狭隘路をなるべく避ける方針から、ロープウェーに乗ることにしました。往復2600円です。ということは太龍寺ではなく、道の駅鷲の里を目指します。

鶴林寺から20分で道の駅鷲の里に到着です。時刻は10時ちょうどです。

毎時0分、20分、40分発とのことで10時20分の便に乗車します。所要時間は10分とのことで10時30分に太龍寺に到着です。

すぐ次の40分発の便で帰ってもいいですが・・・乗車の手間を考えると微妙です。1本後の11時ちょうどの便で帰ります。

太龍寺の見どころに

舎心嶽・ロープウェイ・丁石(南北朝時代のもの。18基残っているうち、11基が徳島県文化財指定。) 

とありましたが「ロープウェイ」はないでしょう・・・。他2つと「ロープウェイ」が同格の見どころとは、太龍寺は見どころに乏しい寺ということになります。

道の駅鷲の里を11時15分に出発します。次は22番平等寺です。

 

現在地:平等寺

 

道の駅鷲の里から20分で平等寺に到着です。時刻は11時35分です。

ここの駐車場は無料です。寺とは道路を挟みます。見どころとしては弘法の霊水が挙げられています。四国八十八ヶ所霊場会の平等寺を紹介するページには

大師はこの地での修行を志し加持水を求めて井戸を掘られたところ、乳のごとき白い水が湧き溢れました。(中略)

大師が掘られた霊水の湧く井戸は男厄除坂の左下にあり、どんな日照りにも枯れることなくこんこんと湧き出ております。現在は無色透明で飲用に適し、万病に効く「弘法の霊水」として全国に知られています。 

加持水=修法に使う水ですから、おいそれと飲んだら良くないのでは・・・と思いますが、今となっては気にする人は誰もいないのでしょう。当初の「白い水」ならまだしも、無色透明ですからね。もっとも湧水の類だとは思いますが。

焼山寺へ向かう途中にある水大師の水は水道水とのことです。日照りでは枯れないでしょうが、水道管が壊れたら枯れますね。

水としばし戯れて平等寺を11時50分に出発します。次は23番薬王寺です。徳島県最後の札所です。

 

現在地:薬王寺

 

平等寺から30分で薬王寺に到着です。時刻は12時20分です。無料なので日和佐道路を経由しましょう。

ここの駐車場は薬王寺温泉の駐車場を兼ねています。無料です。近くに道の駅日和佐の駐車場もあります。

正月三が日に走る臨時特急「やくおうじ」の名の由来である薬王寺です。「やくおうじ」とひらがなにしたため、ぱっと見ただけでは意味が分かりません。漢字だと寺の名前だと分かるのですが。最近、ひらがなの名称が増えていますが、そこまで日本人は漢字が苦手なのでしょうか。柔らかい印象を与える、とも聞きますが全くもって見当違いです。意味が分からなくなるだけです。

「今日はやくおうじに行った」と「今日は薬王寺に行った」と文字に書くと、後者の方がすぐに理解できます。前者だと「今日早く王子(王寺でもいいですが)に行った」と誤解されてしまうことがあります。

薬王寺を12時40分に出発します。次は24番最御崎寺です。

最御崎寺までは80kmほどあり、健脚なお遍路さんでも1日では行けないでしょう。こちらは車を使うまやかし・誤魔化し巡拝ですが、あまりに早く回ってしまっても興ざめです。

それに、日和佐に来たら寄ってみたいところがあります。そこに寄ってから最御崎寺方面へ走り出しましょう。

 

現在地:日和佐うみがめ博物館カレッタ

 

薬王寺から5分で日和佐うみがめ博物館カレッタに到着です。時刻は12時45分です。

私は動物園より水族館が好きです。魚も好きですが、カメも好きです。淡水に住むカメはそこら中にいます(私が住んでいる場所の近くの公園にもいます)が、ウミガメは海に行かないと見られません。それに、砂浜で見られるのは産卵の時だけです。そのため、日和佐うみがめ博物館カレッタでウミガメを見ていくことにしました。

よくある質問に「カレッタとは何ですか?」がありません。皆さん、カレッタが何かよくご存じなのでしょうか。「休館日について」などウェブサイトを見れば分かる事よりも気になるのですが・・・。

ウミガメだけの展示クマノミがいますが・・・)にしては凝っていますね。じっくりと見られそうです。

ちなみにカレッタとはアカウミガメだそうです。なぜ「日和佐うみがめ博物館アカウミガメ」という意味を成さない文字列を名付けるのでしょうか。

カレッタ繋がりでいえばカレッタ汐留はもっと意味を成さないですね。「アカウミガメ汐留」ですか。どういう感覚で名付けたのでしょうか。

日和佐うみがめ博物館カレッタを14時ちょうどに出発します。改めて次は24番最御崎寺ですが、今日はここらで区切りましょう。夕食を調達しつつ、宿を探します。

 

現在地:サンシャイン モアナ店

 

日和佐うみがめ博物館カレッタから40分でサンシャイン モアナ店に到着です。時刻は14時40分です。ここで夕食を調達します。「モアナ店」という意味を成さない文字列のせいで、どこにあるか分からないと思いますが、牟岐線阿波海南駅近くで海部川の河口にほど近いところです。モアナ店ではなく海陽店や海南店の方がまだ分かります。

このような名付け方は、店がどこにあるか知っている人の間でしか通用しません。複数店舗ある場合の店名は店の場所を端的に表すものです。暗号のような名付け方は避けた方が分かりやすいですよね。

サンシャイン モアナ店を15時10分に出発します。宿を探さなくては・・・。

 

現在地:はるる亭

 

サンシャイン モアナ店から10分ではるる亭に到着です。時刻は15時20分です。今日はここに泊まります。私はここに泊まろうとしたことがあったのですが、四国に住まない奴は予約するなという意味のプランしか無かったために泊まることはありませんでした。現在はそのようなことは無いようなので、ここに泊まりましょう。ここなら夕食付きでも良いかもしれません。

(※某年5月、東京都某所からはるる亭まで一気に走り切る世界線も検討されていました。書いてみると巡拝しなくても大変で、実行しなくてよかったと心から思います)

 

今回は以上です。

次回は24番最御崎寺から再開です。いよいよ高知県に入ります。