八丁の湯宿泊記① 栃木県奥鬼怒にある関東最後の秘湯へ!
関東最後の秘湯! 奥鬼怒温泉郷八丁の湯
皆さんは秘湯と聞いてどんな温泉を思い浮かべますか?
行きにくい、設備がアレ、一見はちょっと・・・
そんなイメージを覆す良宿を見つけました。
奥鬼怒温泉郷 八丁の湯です。
早速、浅草駅からスタートです!
八丁の湯への道のり 浅草駅~鬼怒川温泉駅
浅草駅ー5:58発
基本的に私の旅の朝は早いです。だって土日は48時間しかないから早くから楽しまないと、と思うのです。フリー切符を使うときはもっと磨きがかかります。(笑)元を取りたくなる貧乏精神丸出しの旅行会社社員です。
車内?ロングシート(窓に背を向けるタイプのアレ)だしフツーの通勤電車なんで割愛します。
南栗橋には7時1分着です。
南栗橋駅ー7:02発
向かいのホームに停まっていた急行東武日光行きは・・・
(南栗橋駅ではありません)
かつて、浅草から日光・鬼怒川・会津方面へ直通する快速に使われていた車両です。車内はドア横を除きボックスシート、跳ね上げ式のテーブルも付いており、グループには最適です。
が、座席は争奪戦でした。1分乗換というのもありますが、この列車は4両です。8両の区間急行からワーッと人が群がりました。私は区間急行の先頭にいたので、ホームの真ん中に停まっている急行の座席確保はかなり不利な状況でした。何とか座れましたがね。
ちなみに、コレをイス取りゲームと呼びます。
車内にも方向幕がありました。小学生のころ、日光から「快速 浅草」の表示が何とも不思議だったのを覚えています。
下今市駅ー8:15発
この急行は日光へ行きますが、私は鬼怒川へ行きます。下今市駅で分岐するので乗り換えです。
下今市駅は東武鉄道のSL復活プロジェクトによりリニューアルされました。ええ、この作られたレトロ感嫌いじゃないですよ。(やめなさい)
とは言うものの、最近ホームに水場は無くなってきたので、SL乗車後に顔を洗えるのは貴重ですね。
浅草からの快速が廃止された代わりに、特急リバティとかいうものが誕生しました。
顔は嫌いじゃないんですが、特急料金が平日も土休日と同じ値段(高い)のはいただけません。(浅草~鬼怒川温泉リバティ1440円、スペーシア平日1340円、土休日1440円、午後・夜割1030円)
まあ100円など誤差のようなものですが、看板特急のスペーシアとは違って、ちまちま停まるのですから安くしてくれたって良いくらいです。
コンセント、Wi-Fiと設備が付加されたのは良いですが、スカイツリーで潤っているのにそれはないだろうと。(やめなさい)
ちなみに、半分ほどが栃木県の下今市駅から先、福島県の会津田島駅まで各駅に停まります。そうでない列車も快速みたいなものです。そのため下今市以北、日光・鬼怒川・会津方面へは座席を指定しない限り、特急券はいりません。
ただし
- 3両しかない
- 特急仕様で座席が少ない
- タダで特急に乗ろうと私のような人間が集まる
- 尾瀬方面へのハイキング客がたくさん
と激混みなので注意です。私は何とか座りましたが、デッキに立つ方もかなりいました。
八丁の湯への道のり 鬼怒川温泉駅~八丁の湯
あの日あの時
私が鬼怒川温泉駅に着いたのは8時35分。 浅草を6時前に出たのでこんな時間です。
今回一緒に来る友人は、私が乗った列車に間に合わないところに住んでいるので、後から追いかけてくるそうです。乗るバスは10時15分なのでまだ早すぎます。
朝から何も食べていないので、鬼怒川温泉駅の売店でパンを・・・。
私が訪れたのは2019年1月11日。7年10か月前の2011年3月11日、あの地震の時、私は鬼怒川温泉駅のホームにいました。福島県の会津・喜多方へ行く列車を待つために。(喜多方ラーメン目当てでした)
14時45分の区間快速浅草行きを見送った直後に地震が来ました。
地震の後、ホームから追い出されて売店へ向かうと人、人、人。携帯のワンセグも映らない中、誰もが情報を求めて混乱していました。
この掲示板は列車の発車時刻になると点滅します。時間が過ぎ、表示される4つの列車全てが発車時刻を過ぎたため、一斉に点滅する様子は異様でした。
あの時からリニューアルされ、ちょっときれいになった鬼怒川温泉駅。でも、未だにあの日のことを思い出す一つのポイントです。
転車台
駅を出ると転車台があります。SLの方向転換を行います。
新しく作ったものではなく、移設だそうです。
そして安定のニッポンレンタカー。どこにでもあります。
みやびちゃん
あちこちにある自販機には鉄道むすめの鬼怒川みやび。
よくここまで展開したな、と思います。スタンプラリーやグッズなど、全国で地方鉄道の一助になっていると思います。
足湯
駅前にあります。安定の塩素臭さ。
湯量が少なく済む足湯でコレなので、鬼怒川で源泉かけ流しの宿を見つけることは難しいです。あるのですが、紹介はまた別の機会に。
いざ、八丁の湯へ!日光市営バス
さてバスが来ましたよ。
路線バスにしては小さいな・・・とか言ってはいけません。このサイズでないと、道が狭くて通れないのです。
八丁の湯近く、終点女夫渕まで行くバスは1日4本。繁閑の差が激しすぎるため、乗るときに
①どこまで行くか
②連れはいるか
③帰りは何時の便か(増車の参考にするそうです)
を聞かれます。特に当日の最終を選択すると「その後のバスがありませんから、絶対に乗り遅れないでくださいね」と念を押されます。
ここで友人が合流しました。ローカル路線バスの中で合流という、我々にとって初の試みです。
運転手「え?ご一緒ですか?」
ええ、先ほど②を聞かれたとき、聞かれると思ってもいなかったのでとっさに「1人です」と大ウソをこいてしまいました。大変申し訳ございません。
女夫渕までは90分です。45分ほど走るとトイレ休憩で停車します。
八丁の湯までの小休止
日光市営バスの車庫、青柳車庫前バス停です。
まあ特に何もありません。トイレと夏場は営業するであろう商店くらいです。
トイレ休憩で10分停車です。写真を撮ったり、タバコを吸ったりと自由に過ごせます。
八丁の湯までの最後のポイント 女夫渕(めおとぶち)
終点の女夫渕は大きな駐車場があります。
というのも・・・。
(オレンジ看板に通行止とあります)
そうです。この先は一般車通行禁止です。
この先の奥鬼怒スーパー林道は建設時に自然保護の観点から、目的に観光振興が入れられませんでした。
そのため宿泊の送迎車、工事関係車両、地元のタクシー(割とレアケースかもしれないです)しか通行できません。
ほぼ1車線道路かつ、急こう配急カーブ、1ミスで命の危険にさらされそうな悪路なので興味本位での進入はおススメしません。というか普通にやめましょう。
雪の時期でも歩く人はいるそうです。この時、外国人(夫)と日本人(妻)の夫婦、さらにその子供は荷物を送迎バスに預けて歩いていました。
ただ、写真からなんとなくお分かりかもしれませんが、今年のこの地方は雪が少ないです。1月中旬の八丁の湯あたりでも数十センチと、例年の5分の1程度(八丁の湯スタッフ談)とのことです。東京人の私でもなかなか少ないと思える積雪でした。
それにしても手白澤温泉が鬼畜すぎませんかね・・・宿泊でも送迎なし、6kmを歩くそうですよ・・・。
日帰り入浴を受け付けていても、当日の清掃状況により取りやめになることがあります。この日の八丁の湯もそうでした。さらに送迎なしとのことで、雪のシーズンは止めた方が良いのでは・・・と思います。逆に夏は虫の天国でしょうがね。
八丁の湯
年季の入った三菱のマイクロバスです。暖房が効かなかったり、スライドドアが開かなかったりします。宿近くには地名横の数字が2ケタのバスも置いてありました。更新はなかなか大変なようです。
建物は横に奥にもっと広いのですが、うまく入りきらずに妥協しました。
古いながらもちゃんと清掃されている良い宿です。
さて今回はここまでです。
次回、食事や部屋、まさかのエピソードまで盛りだくさんでお届けします!(ハードル上げるのやめなさい)