[信玄の隠し湯]山梨 下部温泉 裕貴屋旅館宿泊記②[重要文化財の宿]
さてさて、いよいよ裕貴屋の中に入ってきましたよ・・・。
1回目はこちらですね。
宿のホームページはこちら
さて、早速スタートです!
館内
中は畳敷きです。スリッパに履き替え、囲炉裏の前で1時間ほど待たされました。(11時半着)というのも、12時チェックイン12時チェックアウトを謳っています。ドラえもんじゃないんだから、物理的に無理というやつです。
じゃあ・・・と思って囲炉裏の周りを見渡してみると・・・。
ワインに・・・
ポップコーンに・・・
ゆで卵に・・・(のちに補充)
甘栗に・・・
なぜか写真は撮りませんでしたが、マシュマロ(味5種類ほど)や、駄菓子屋にあるようなクレーンゲーム(というにはあまりにも小さい)みたいなものもありました。
うーん、この統一感の無さが良い!(やめなさい)
じゃらんの口コミに
ワインのデキャンタが少ない
とか書いてありましたが、実際は湯のみです。山梨流らしいですよ。いやいやコスト削減でしょ(失礼)と思ったら、本当らしいです。
他にもレコードが大量に置かれていたり、ラジオが延々と流れていたり・・・とカオスです。
他にもトイレを探しに行ったら、こんなものを見つけました。
ほう・・・。(貧乏精神丸出しな厄介)
行ってみると・・・
さすがにこれはバー用ですかね。写っていませんが冷蔵庫(客が自由に入れるスペースにあります)を開けたら、口の開いた瓶がいくつか置いてあったので、それは飲んで良いのかな・・・?
さらに・・・
信玄餅です。桔梗屋のではないですがね。ご丁寧に隣に黒蜜もあります。
まあ食べますよね。
昼を食べていなかったので、誰かが止めないと全部食べる勢いでした。
部屋
ようやく部屋に案内されました。が、まだ廊下のあちらこちらにリネン類を積んだワゴンが・・・。どうやら、圧倒的に人手不足なようです。
従業員らしき人は・・・
- ロールス・ロイスの運転手の初老紳士
- やや背中が曲がったおばあちゃん(かなり元気)
- はつらつとしているおばさん
- 部屋に入ったとき、詰めの清掃していたおばさん(上と同一人物説あり)
- 若い男女
しか見ませんでした。建物の古さ(重要文化財)をウリにしていても、これでは数年後怪しいなあ・・・というのが率直な感想です。もっと従業員が増え、清掃が行き届けばもっと良い宿になるのに惜しいです。地方はこういう損している宿が多いですね。
部屋の名前は「あかね」でした。
友人2人の荷物が転がっているのには目をつぶってやってください。
こういう和室のスペースと
洋室のスペースがあります。いわゆる和洋室というやつですね。どちらにもテレビがついています。(和室部分の方が大きいです)
ベッドの間にある何かは幻覚でもなんでもなく、おそらく着物の帯でしょう。館内のあちこちに着物が展示・・・いや放置(やめなさい)・・・はい、展示されています。
というのも、豚に真珠、猫に小判、馬の耳に念仏とはよく言ったもので、着物もただ置いてあるだけでは何が何だかよく分かりません。「それは教養でしょ?」と言った瞬間に試合終了です。安西先生です。博物館の解説も教養と言ってしまえばそれまでです。博物館終了です。
模様の解説、由来などPOPに書いて貼るだけでもだいぶ違うと思うのですがね・・・。
部屋からの風景はこんな感じです。館内には売店はおろか、自動販売機の一台も無いので飲み物の調達はこの自販機まで行くことになります。一応、冷蔵庫には缶ビールが3本あり、1本500円でチェックアウト時の自己申告制です。少しはお金を落とそうと1本だけ頂きました。
風呂
とりあえず風呂です。そうです、私は何に期待していたのでしょう。
温泉です。
統一感が無くたって、着物があちこちに置かれていたってどうでもいいことです。温泉目的で来たのです。
ちなみに貸切風呂以外も深夜~早朝は貸切利用ができます。
洞窟風呂
最初はここの名物、洞窟風呂です。
地下にあります。そりゃそうですよね。洞窟って言うくらいだから、上の階にあるわけがありません。
浴場の奥に続く通路、見えますでしょうか。琴のようなものが置かれています。理由を聞くのは野暮でしょう。
この暖簾の先で男女別になります。
変に特殊畳を敷かずに、珪藻土マットでも敷いておけば乾きも早いのでしょうが・・・ええ、びしょびしょでした。
手前の風呂は源泉そのままの低温風呂です。というのも、下部の伝統的な低温源泉が風呂の下から湧いています。温度は30度ほどです。
奥には源泉を加温した高温風呂があり、ここは40度ほどでしょうか。小さいので野郎3人が入ると絵面的に限界になります。
高温と低温を交互に入る交互浴がおススメだそうです。ただ、あまりにも源泉が冷たいので冬にはちょっと厳しかったです。ただ、低温でもじっくり入るとじんわり温まります。
内風呂
しもべ奥の湯高温源泉という最近掘削された共同源泉を使用しています。循環、消毒の表示がありましたが、塩素の臭いはしませんでした。
ちょっといただけないのは、風呂の天井がすだれだかむしろだかで覆われていることです。これに蒸気が付き、水滴としてぼたぼた落ちてきます。覆わなくてはいけない理由は何でしょうか・・・?
それはさておき、右側に写るありえない量のシャンプー類にはびっくりしました。のちに、元から備え付けのものではなく、外にある貸出用のものが片付けられずに放置されたものと判明しました。
いや、借りたなら片付けろよ!ではありません。まあ、それもあるのですが(というかそれが半分以上ですが)、明らかに宿泊客の割に数が多いのです。空になったのか、ノズル部分が外されているものもありました。
これは明らかに宿の怠慢です。清掃が行き届いていないことを示します。
前述のポップコーンやらマシュマロやら甘栗やらの食べ放題よりやるべきことがあります。
それは風呂の整備です。
何のための温泉旅館でしょうか?
せっかく重要文化財というウリがあり、さびれゆく下部温泉で老舗旅館と呼ばれているからには、下部の復活をかけて本気で取り組んでもらいたいところです。
貸切風呂 美の湯
空いていれば自由に鍵をかけて使えるタイプの貸切風呂です。最近整備したのか、まだ綺麗でした。
隣に後述する貸切風呂があるため仕方ないのですが、周りを囲まれていて開放感はあまりありません。
貸切風呂 一の湯
隣にあります。
しかし美の湯、一の湯ともに水はけが悪く、湯がたまってびしょびしょになるのが難点です。もっと排水を考えなければ、木造の美の湯は早々に傷んでしまうでしょう。
まさかの
なんと、書きたいことが多すぎて3回目に突入してしまいます。
次回は食事、食事前後の訳の分からん移動(説明が分からん)、宿への提案について書きます!