[温泉]元旅行会社社員の徒然日記[旅行]

元旅行会社社員、総合旅行業務取扱管理者、じゃらんゴールド会員が送る旅ブログ!☆、コメントお待ちしております!

八丁の湯宿泊記② 栃木県奥鬼怒にある関東最後の秘湯へ!

奥鬼怒温泉郷 八丁の湯への宿泊記第2弾です。

第1弾はこちら

key-trip.hateblo.jp

たくさんの☆をありがとうございます。

それでは第2弾です!

※今回の記事の写真は料理を除き、公式ホームページより拝借しております。

 

 

八丁の湯 到着

年季の入った送迎バスに揺られること30分、ようやく到着です。

「お疲れ様でございました~」

いや、ほんとに。(やめなさい)

でも、この秘湯に来た感じが最高です。

フロント・・・いや、帳場と言った方が雰囲気が出ますね。帳場でスリッパに履き替え、早速洒落た空間へ案内されます。

f:id:key_trip:20190224210841j:plain

カフェ・バー「八丁庵」です。ここで宿泊カードを書き、準備出来次第の案内です。送迎バスで来る客が多いため、どうしても時間がかかりますがご愛嬌です。

八丁庵の中は暖房が効いていますが、それ以外は帳場、食堂、脱衣場あたりしか暖房は効いていません。特に八丁庵や露天風呂へは覆いの中(実質外)を歩きます。かなり温度変化が激しいので注意です。

 

八丁の湯 客室

一番リーズナブルな本館和室を選択しました。洗面所、トイレは共用です。

f:id:key_trip:20190224210956j:plain

私の泊まった部屋とは少し違い、ヒーターが2つありますね。普通は1つだろうと思われます。

 

テレビはこのままです。写真が古いとかではなく、本当にブラウン管です。地デジチューナーを通して一応映ります。本当に一応映るというだけで、チューナーを通したせいなのか色味が変で目がおかしくなりそうでした。チューナー様のおかげかBS1も映った気がします。

が、ここに来る目的はお湯です。間違っても口コミで「テレビが古すぎる!今の時代にブラウン管とは・・・」などと、お門違いのコメントを放り投げてはいけません。

口コミを見るときには、目的に合っていないユーザーの口コミは無視しましょう。

 

また、共用の洗面所、トイレですが、特に冬は水を止めてはなりません。実際に止めないようにと貼紙もあります。凍結防止のためです。水は凍結すると体積が1.1倍になりますから(理科でやりましたね)、最悪の場合は水道管が破裂して水浸しになります。このような山奥では修理に時間もかかりますので、水は絶対に止めないでください。

 

八丁の湯 風呂

とりあえず風呂です。よく「到着直後は身体が疲れているから少し時間をおいて・・・」などと指南書などで見かけますが、私は気にしません。

湯を目的に来たのです。まず湯を楽しみたいのが私です。

最初に申し上げますが、ここも露天風呂は混浴です。必要以上に湯船の数を増やさず、限られた資源を大切にするからこその混浴です。しかし、女性専用の露天風呂が1つあります。(内湯は男女別で1つずつ)ただし、タオル巻OK(貸してくれます)です。女性2人組で3つの混浴風呂を制覇する方、夫婦で入る方などいましたので、ハードルはそれほど高くないように思います。

 

ちなみに第1弾でこのように申し上げました。

 

日帰り入浴を受け付けていても、当日の清掃状況により取りやめになることがあります。この日の八丁の湯もそうでした。

[奥鬼怒秘湯]八丁の湯宿泊記①[栃木県] - [温泉]旅行会社社員の徒然日記[旅行]

 

最初に風呂に来たときは、これがどのようなことを示すのか分かりませんでした。

しかし、脱衣場の扉を開けると・・・。

寒い!(当たり前)

そうじゃなくて、湯が少ない!

浴槽に入ると色が変わっている境目がありますよね?そこまで半分くらいしか溜まっていません。

少ない湯でしたが、最高です。

ああ秘湯に来た。勤めなんて忘れて今を楽しみたい・・・と。

ちなみに硫黄の香りのする湯です。風呂に浮いている細いものは湯の華です。ゴミではありません。

各風呂の紹介でもしましょう。写真は先ほど申し上げた通り、公式ホームページより失礼しています。そして入った風呂の紹介しかしないので、2つある女性専用の風呂は実際に行ってみてください。

 

八丁の湯最古! 雪見の湯

f:id:key_trip:20190225210148j:plain八丁の湯開業当時(昭和4年)からある風呂です。外気にさらされる露天風呂は湯温の調整が難しいですが、ここ雪見の湯は、浴槽の大きさにしてはかなりの湯が流されています。

そのため、3つの露天の中で一番熱いです。冷えた日はしびれるくらいの熱さです。最初に行ったときは全く大丈夫でしたが、日が落ちて湯がたまるとかなりしんどい熱さでした。

男性の脱衣場の扉を開けると最初に見える風呂です。間違っても飛び込んではいけません。熱すぎて大変なことになります。

 

八丁の湯一の絶景風呂! 滝見の湯

f:id:key_trip:20190225210050j:plain

雪見の湯から石段を下ると滝見の湯です。先ほどの写真の明かりの近くから下ります。女性用脱衣場の扉の目の前にあります。

紅葉の時は綺麗でしょうね。冬なので雪景色でしたが、雪もなかなか良かったですよ。手前の風呂です。奥(上)は別の風呂です。

かなり広く、流れる湯の量は十分ではありません。冬は湯を雪見の湯に優先して流し込むからだそうです。最初は無感温度(ほぼ体温)でしたが、だんだん温かくなりました。

広いこともあり、長湯にぴったりです。友人とくだらない話をしながら、気づいたらほかの風呂と合わせて2時間くらいいました。

最初は打たせ湯にぴったりだった湯口も、日が陰るとなかなかしんどくなってきました。(湯温上昇のため)

 

八丁の湯を見下ろす 石楠花(しゃくなげ)の湯

f:id:key_trip:20190225205813j:plain

雪見の湯からやや長い通路を行き、急な石段を上ります。凍結防止で湯が流されていますが、大した量ではないのであちこちで溜まって冷たいです。湯から上がるときは、置いてある桶で数回湯を流しましょう。でないと最悪滑ります。

高くから見下ろす奥鬼怒の景色は最高です。夜はライトアップされ、雪が照らされ最高でした。夜、ということは暗いので石段を踏み外さないでくださいね。

 

八丁の湯らしさあふれる内湯

f:id:key_trip:20190225210108j:plain

真ん中で仕切られており、5人ほどが入れる大きさです。内湯にしかシャワーはありません。シャワーは男湯は1つ、女湯は2つです。

シャワーの向かいにはかけ湯形式の洗い場もあります。しかし、硫黄の湯。髪が硫黄臭くなってしまうので、髪を洗う時だけはシャワーを拝借しました。

 

八丁の湯 食事

食堂でいただきます。お茶、水、ご飯はセルフサービスです。特にご飯を好きなタイミングで食べられるのは嬉しいです。セルフなら食べる量も調整できます。

 

八丁の湯特製!いのしし鍋をいただく夕食

f:id:key_trip:20190225212841j:plain

f:id:key_trip:20190225212808j:plain

いのしし鍋でした。臭みもなく、あっさりとしたジビエ。最高です。

写真にはありませんが、栃木県の養殖サーモンをしゃぶしゃぶor刺身でいただけます。

豪勢な食事、というより山荘のご馳走といった感じです。味わい深いものでした。

 
八丁の湯特製!温泉卵付き朝食

f:id:key_trip:20190225212740j:plain

温野菜など温かいメニュー中心です。味は濃すぎず、素材の味を生かしています。ふと忘れそうになりますが、ここは一般車通行禁止の日光国立公園奥鬼怒温泉郷です。こんな山奥でここまでおいしい食事をいただける、これだけで満足です。

 

八丁の湯 まさかのエピソード

お待たせしました。あれだけ引っ張っておいて出し所に迷っていた、まさかのエピソードです。

八丁の湯 まさかのエピソード その1-部屋

f:id:key_trip:20190224210956j:plain

先ほども申しあげた通り、こちらの部屋でした。いや、それはどうでもいいのですが問題はこの裏です。写真を撮り忘れたので何とも伝わりにくいのですが、扉がガラス障子です。

これが何を意味するか。

 

遮光効果ゼロなので、寝るときに部屋が明るいままです。

 

本館のみの問題ですが、部屋を選ぶときには注意です。

 

八丁の湯 まさかのエピソード その2-風呂

f:id:key_trip:20190225210148j:plain

はい、こちら雪見の湯です。写真では切れていますが、右側にも通路があり、自由に通れるようになっています。

朝、まだ薄暗い中、下の滝見の湯から石楠花の湯へ移動するとき、事件が起きました。

 

はい、滑りました。派手に。

 

盛大に滑り、片手をついて、危うく石にしりもちをつくところでした。

生きた心地がしませんでしたね。

 

足がしびれるくらいの熱さですが、各風呂へのアクセスはここ雪見の湯に入りながらをおススメします。

 

八丁の湯 まさかのエピソード その3-帰りの特急

下今市~浅草でスペーシアに1440円(土休日)も払うのは癪なので、何とか安い方法はないかと探しました。スペーシアの短距離利用もアリでしたが、それよりも良い方法を見つけました。

f:id:key_trip:20190226211029j:plain

Wikipediaより失礼しました)

きりふり号です。東武日光下今市から1030円で浅草まで行けます。

土休日限定の列車ですが、ちょうど良い時間にあったので使ってみました。

席に座り、ボタンを探しますが・・・無い。

無い、無い、どこにも無い!!!

何が?

 

リクライニングボタンが。

 

そうです。このきりふり号、リクライニングしないんです。さらにダイヤもほかの特急に比べて鈍足なので、安い特急料金に設定されているのです。

かわいそうなことに、東武鉄道の特急列車紹介のページから存在を消されています。f:id:key_trip:20190226211102p:plain

リバティの横、空いてますよ・・・。

そもそも急行用の車両ですから、仕方ないと言えばそれまでですが・・・。

これで1030円・・・きりふり号に1030円・・・

 

次回利用するかはちょっと迷ってしまいます。

調べたら1030円=急行料金そのまま、とのことで特急格上げの時に客は損をしていないようです。これなら400円余計に払ってリバティ、もしくは平日300円土休日400円払ってスペーシアでも良いかもしれません。

というか次からそうします。

 

というわけで2回にわたってお送りしてきた奥鬼怒温泉郷 八丁の湯宿泊記でした。

気軽にチャレンジできる秘湯ですので、ぜひ訪れてみてください!